小型犬のレッグペルテス
まだ1歳にも満たないわんちゃんが、だんだんと後ろ足を使わなくなってびっこひいてる・・・と来院されました。
筋肉に左右差もあり、股関節を伸ばすと疼痛がある為か、きゃんと泣きます!!
レントゲンは大腿骨の先端(大腿骨頭)が変形しており、多数の虫食い状態がみられました。
なんと、小型犬に多いレッグペルテス(大腿骨頭壊死症)です!何らかの理由によって大腿骨頭に血液が供給されないことで、壊死を引き起こす病気です。その詳しい原因は明らかになっていませんが、ホルモンの影響や遺伝、構造的な問題などが考えられています。好発犬種には、トイ・プードルやポメラニアン、マルチーズ、テリア種などの小型犬が知られていて、ほとんどが1歳未満の成長期に発症します。当院では、壊死した大腿骨頭を取り除く方法(大腿骨頭切除術)を採用しています。この方法で切除された大腿骨頭に代わって線維組織やお尻の筋肉が関節の役割を担い、次第にうまく歩けるようになります。この手術では、術後のリハビリがとても重要になります。
まだ若齢の小型犬で、後ろ足のびっこが気になる方は、ぜひご相談ください!