猫の上腕骨骨折
猫の上腕骨骨折
猫の整形外科の病気のなかで最も多いのは骨折です。
猫は犬に比べて野生での生活能力を色濃く残しており、骨折しても自然に治ったり自分でなんとかすると思われがちですが、実は猫は自己治癒能力が高いわけではなく、損傷した機能を代償する能力を有しています。ところがあまりにも折れた骨の変位(ずれ)が大きい場合には、癒合不全、変形癒合、骨髄炎(折れた骨に細菌感染が生じること)のいずれかになり、歩行できるようになったとしても正常な機能を回復することが無い場合もあります。
猫はヒトと違って自分のケガと安静の必要性を理解できないので、手術が必要となることがヒトよりも多いです。骨の中には生きた細胞があり、骨折しても治る能力を備えています。しかし条件を整えないと、骨は癒合しません。
なかでも上腕骨は体重のかかる骨であり、包帯による安定化が難しい場所なので手術が必要になります。
上腕骨は周囲に筋肉が多く、損傷すると重篤な後遺症(前肢のナックリング)が残る神経が走っているため、骨折治療のなかでも難易度が高いとされています。
猫ちゃんの落下によるびっこがみられたら当院にぜひご相談ください。

